過去公演
『わが世界』キャスト
北原 まさみ(B)
カメレオン・ガール(A) 役
ななみ
演出からの一言
台本やほかの役者の演技など、様々な情報を咀嚼し反芻し、細かく細かく砕きに砕いて一から「不定形かつ正解」をポンと提出してしまう。「なぜそうなった」を120パーセントいい意味で叫べる、大変気持ちのいい女優さん。
北原 かつみ 役
木崎 敏朗 [Twitter]
演出からの一言
何千何百の要素を表現するすべを心得た、シンプルな意味で「強い役者」。スカウターで測った数値がやばそう。『千と千尋』で釜爺が大量の引き出しから薬草を出して調合するシーンがありますよね。ああいう印象です。手足も長いし。
妃静(A)
カメレオン・ガール(B) 役
唄白 けいか
演出からの一言
細かい表現をいっぺんに幅広く、しかも出力をばらけさせながら、スムーズに回し切ってしまう女優。どんな時も「すぎる」ということがなく、常に魅力的なバランスで整え続けておいてくれる怖い演者です。部屋が常に片付いてそう。
妃静(B)
カメレオン・ガール(A) 役
真波
演出からの一言
空気やニュアンスを非常に敏感に汲み取り、それに合わせて敢えて流れておきながら軸は逃さない。絶妙な塩梅を心得ておいでです。空気を感じ、空気の中にありながら空気を磨いて場を作る、最新式全自動エアコン。
若狭義己 役
畑中 凛太郎
演出からの一言
周囲の情報をじゅわーと吸収し、即座に反応してパッと演技の中に取り入れる。そういう「演算能力」を、生来の「魅せる力」ががっちりカバー。怪物ですね。開発途中のスーパーカー。フォルムとエンジン音はすでに文句なし!
牛久保はじめ 役
玉谷 義樹
演出からの一言
演じるということへの馬力が人並外れた人。何かがおかしい、いい意味で。一つ一つ丹念に作って表現し、一人の人としてまとめ上げ、矛盾もおこさない。一人だけワット数が違う気がします。最高の役者さん。ショートさえしなければ。
屋島夏代 役
大下 夏実
演出からの一言
定規を当てて、点を打ったらその瞬間に0センチから一キロ先まで駆け抜ける、定規の長さを超えてなお、まっすぐ踏み外さず飛んでいく。鋭敏で繊細な感覚の役者さん。指示された方向に才能を研ぎ澄ます夏代ちゃんの爆発力は、彼女のセンスあってこそ。
仲木そよか 役
矢羽々 莉央
演出からの一言
人から自分が何を期待されているか、自分がそれにどうこたえるか、逆にどこまで外してみるか......つまり、『メタ認知』に優れた役者。欲しいところにすっぽり収まり劇を彩り、ファンをしこたま増やしていきます。そういうところがなんというか、仲木さんらしいといえばらしいところかも。
平井ときの 役
古瀬 夕美香
演出からの一言
とにかく正確。自分にできる動き、求められる動き、すべての計算が完璧。そういうすべてが四角いメタリックな技術としてでなく、まあるくあたたかなぬくさとともに出てくるもんだから後味もよい。「演技をものにしている」女優さん。
平井忠 役
兼井 一成 [Twitter]
演出からの一言
「どう魅せるべきか」を理解したらその瞬間につかみます。面白いのが、いわゆる「本人らしさ」はずっと漂っているけれど、本質的には役としてそこに立っていること。自分の個性を役の出汁にするとは、食えない役者だ。出汁なのに。
白後雅(A)
カメレオン・ボーイ(B) 役
中村歩登
演出からの一言
この人はとても特殊です。キャラクターの視点に立って、その「キャラクターの視点から」「他キャラクターからの見られ方を」想像します。お客さんからの見られ方を想像するわけではないのが要点です。ぬくもりを持ったままずっと劇と調和したうえで、ゾッとするほど、肉迫します。
白後雅(B)
カメレオン・ボーイ(A) 役
怜央 [Twitter]
演出からの一言
とことん細かい。細かい。細かい。最も正確な球を出せるまで投げ続けるタフさと、球種の豊富さがあるだけに、キャッチャーも根気と正確さが要求されます。えてして出足は遅れがち。ボールさえ定まれば最適化を繰り返し、必ず自動運転まで持っていける、とてもよくできたアスリート型の役者。
『わが世界』 相関図